どうも、枕屋です。
少し前に、ツイッターではこのような話題で持ちきりでした。
詳しく知らない方は、まずはこちらのヤフーニュースをご覧ください。
「異臭がすると思ったら天井のLEDライトが焦げていた」投稿拡散 製造元のアイリスオーヤマ「消防と合同鑑識調査を行う」(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース
部屋に異臭がして、その原因はアイリスオーヤマのLEDシーリングライトだったとのこと。黒く焼け焦げていたそうです。
消防署からは火災認定されたそうです。
あわや大火災事故になりかねない、そんな状況だったかと思います。
そして、これを聞いた私が思ったのは「さもありなん」というものでした。
以前に書いた記事があります。
LEDシーリングライトが故障したので、保証期間内だったこともあり無償交換してもらった話です。
なお、この記事には書かなかったですが思っていたことが一つあります。
ここからはあくまでの私の勝手な想像です。その点、ご承知おきください。
それは
「こんなに安くて長期間使用できるLEDライトを、5年も製品保証するってどういう仕組み?」
ということ。
ちなみに、LEDの5年保証はアイリスオーヤマに限った話ではなく、他社も概ね同条件です。
5年間も無償保証していたら、果して採算が出るのか?と心配になってしまいます。
それでも採算が取れるのだとしたら、考え方は次の2通りかと思います
- 5年で保証するケースはほとんどない、という自信がある。
- 5年保証で無償交換が頻発しても採算が確保できるくらいの原価、価格設定になっている。
私は上記の2番の可能性が高いように思います。海外製造により原価率を相当低く抑え、5年間における故障・交換頻度もある程度想定した価格設定になっているのでしょう。もちろんその故障の頻度は、品質レベルが劣るが安い海外製という点を勘案して決定されているものと推察します。
ここでちょっとLEDの寿命について考えてみましょう。
LEDの一般的な寿命を調べてみると、概ね40,000時間と言われているようです。ただしこれは明かりがつかなるなるまでの時間ではなく、光量が初期段階から70%まで低下するまでの時間、とされております。
仮に朝から寝るまで18時間を1年中、家の明かりをつけっぱなしにしていると仮定します。
40,000÷18÷365≒6.1年
偶然かもしれませんが、5年+αくらいの数値が出てきましたね。但し繰り返しになりますが、これはLEDが点かなくなるまでの時間ではなく、明るさが70%まで落ちる時間の推定です。
それはそれとしてもですよ、LEDは長寿命がウリなのに、5年も持たずに故障で使えなくなった、なんてことが頻発して、それが保証1年程度だと、確かにメーカとしての信用問題にもなりうると考えます。
長寿命だからわざわざ高いLEDを買ったのに、数年で故障して買い換えるのでは、何のためにLEDを買ったのかわからない。ということです。
こういったロジックがあるとすると、LED商品は少なくとも5年は製品保証を付けないと、ユーザーの理解は得られない=買ってくれないかもしれませんね。
しかし家電に故障はつきものです。それを5年間も無料で保証を付けるのは企業側からしたら無視できないコストになるのではないでしょうか。ではどうするか。5年保証を付けるのであれば、代わりに徹底的に安価で大量に作って、ある程度故障で無償交換品が発生しても問題ないコストと価格のバランスにもっていくのではないでしょうか。
ですがそのために海外で安価に製造するということは、製造の品質管理面でどうしても不安が残ります。
結局そういった品質面からも、故障品の多さに繋がるように思います。
卵が先か鶏が先か、みたいな話になってきちゃいましたね。
ようは、故障する確率は割と高いんじゃないかな、と私は思っています。
そんな中、運悪く、一歩間違えば火災につながりかねない状態まで製品が焼け焦げた事象が、ツイッターで拡散された件の話だったんだと思っております。