どうも、枕屋です。
今日はアメリカ経済の2023年の見通しについてまとめていこうと思います。
といっても、未来のことは誰にもわかりませんが、それでもどういう方向になりそうか、考えてみましょう。
アメリカの12月14日に年内最後のFOMCが控えておりますが、現時点で2023年のアメリカ経済見通しは悲観派と楽観派が半分くらいでせめぎ合っているように見えます。
私としてはどちらかと言えば悲観論寄りです。
そうはいっても、「サイコロジーオブマネー」でも述べられているように人間は、感情による悲観論によりがち、という側面もあります。悲観側に寄っておいて、蓋を開けてみたらそんなに大したことなかった、という方が心へのダメージが低いので、本能的にそうなりがちなんですね。
ただ、今回の予想は果たして単に感情による悲観論なのか、と言われればそうとも言えないと思っています。
つまりデータによる裏付け、蓄積があっての悲観論です。
いくつかYouTubeの動画で、どのような話が出ているか、見てみましょう。
アメリカの利上げ停止はいつ?2023年の景気動向は?シナリオを大予想&徹底解説!【滝沢孝祐の「基礎から解説 アメリカ経済」】(2022年12月7日)
2022年12月月7日にテレ東BIZから、かなり分かりやすくデータを分析、解説してくれている動画がありました。
【誰も言わない】株価底打ちの合図を見逃すな!【S&P500/米国株】
【グレートリセッション】米国株チャート分析予想|景気は悪くなることを望まれている【ダウ ナスダック S&P500】
指標の性質を理解する
テレ東BIZの動画で述べられている内容のポイントを簡単に抜粋しますと、指標には経済状況や、政策金利の変化に対して反応が早い即効性のものと、影響が出るまでに時間がかかる遅効性のものがある、ということです。
どの指標について論じているのか、その指標は即効性か遅効性か、そういったことを頭に入れておくと、話の理解度も変わってくるかと思います。
米経済に暗雲 製造現場に「景気後退の足音」【モーサテ】(2022年11月28日)
こちらのニュースは、アメリカの老舗家具製造メーカが、既に在庫をかなり抱えており先行きが厳しい状況になりつつあることを伝えています。
アメリカの金利引き締め以降、新築販売件数も下落傾向であり、新築数が減るとこれに関連する業界(家具や家電、ハウスメーカなど)の業績低下に繋がります。
動画の中で家具メーカ「ヒッコリー・チェア」の社長が述べていますが、「家具は景気減速の先行指標で、炭鉱のカナリアのようなものだ」と言われています。
景気動向に敏感が業種・セクターを並べると概ね次のような順序になります。
住宅>製造>労働>サービス
つまりサービス業・非製造業の雇用や賃金が悪化していない、というだけで『もしかして不景気にならないんじゃないか?』というような見立てをすることは尚早だと言えます。
米雇用統計 消えぬ波乱の芽 インフレと利上げのシナリオは?【日経プラス9】(2022年12月2日)
こういった話からも、アメリカ経済状況はまだまだ予断を許さない状況にあります。
ウォール街の重鎮ハワード・マークスが語る「経済予測を信じない投資」の極意【モーサテプレミアム特別コンテンツ】
最後にこちらの動画を。
私も、個人的な本音を言えば株の買い場が欲しいので、景気悪化してほしいんですけどね。
私のメインの投資スタンスは長期分散投資なので、ハワード・マークス氏が言うように目の前の景気の好況・不況に捕らわれる必要はなく、10~15年後の成長を信じてやればいいので、来年の景気がどうのこうのを気にする必要はないです。
とはいっても、一方でVYMによる高配当株運用もやっており、こればかりは“安く株を多く手に入れる”ことこそが高配当株運用のミソであるからして、やはり来年に買い場が来ないかと、待っているわけです。大バーゲンセール、待っています。
↓VYMの運用状況についてのレポートはこちら
では、また!